災害に備える家づくり ~今気になる、防災・備蓄対応住宅~

地震や台風、豪雨など、日本に住んでいる限り避けて通れない自然災害。
近年は「災害が日常化してきた」とさえ言われています。
そんな時代に、家族を守るためにできること――
それが「防災・備蓄に対応した家づくり」です。

今回は、工務店としてお客様にぜひ知っていただきたい、防災を意識した住まいのポイントをご紹介します。


1. なぜ今、防災を考えた家が注目されているのか?

ここ数年、地震や台風による停電・断水・交通マヒが続きました。
その中で話題になったのが「在宅避難」という考え方です。

避難所に行くのではなく、自宅に留まりながら安全を確保すという方法。
これには、住まいそのものに「災害に強い性能」や「備蓄の余地」があることが重要です。

コロナ禍を経験したことで、「家の中で完結できる安心感」は、より一層重視されるようになりました。


2. 備えて安心!防災住宅のポイントはここ

✅ 家の構造自体を“強く”しておく

まず大前提として、地震に備えた耐震性能の確保は欠かせません。
特に築20年以上の住宅では、現行の耐震基準に満たない場合も。

まずは耐震診断をし、リフォームで「耐震補強」や「構造チェック」をすることで、住まいの強さが変わります。

✅ 電気が止まっても安心な「太陽光&蓄電池」

停電対策として人気が高まっているのが、太陽光発電+蓄電池の導入。
昼間は自家発電で電気をまかない、夜は蓄電池を使えば、停電時でもスマホの充電や冷蔵庫の稼働が可能です。

複数電源の確保(ソーラーライト、ポータブル電源)も有効です。

✅ 備蓄スペースを間取りに取り入れる

非常時の備蓄は、最低3日~1週間分が理想とされています。
水<1人1日3L × 7日分が目安(家族4人で84L)>・食料・トイレットペーパーなどをストックするには、それなりの収納が必要です。

パントリーや土間収納に「ローリングストック」※方式を取り入れる方も増えています。

※ローリングストックとは? 普段使う食材やレトルト・缶詰を少し多めに購入し、賞味期限の古いものから消費し、消費した分を買い足すことで、常に一定量の食品が家庭で備蓄されている状態を保つための方法です。

 また、常温で保存でき常温で食べられる食品(ごはんパック・乾パン・ゼリー飲料など)も役立ちます。

✅ 在宅避難を想定した水まわりの工夫

断水が続くと、お風呂やトイレの使用も困難に。
簡易トイレの準備や、浴槽の水を貯めておく習慣も大切ですが、
最近では災害用トイレの収納スペースを設けたり、雨水タンクを設置するお客様も。

また、水が使えない状況でも清潔さを保てるように、ウェットティッシュ・手指消毒・使い捨て食器の備えも有効です。

3. こんな方におすすめ!防災型リフォーム・新築設計

  • 地震が多い地域にお住まいの方

  • 高齢のご両親と同居している二世帯住宅

  • お子さまがいるご家庭(停電時の安心感)

  • 持ち家を長く大切に住み継ぎたい方

「もしもの時の備え」を今から住まいに取り入れることで、家族の安全・安心が大きく変わってきます。



4. 「備える家づくり」は、今からでも間に合います

新築でもリフォームでも、今の暮らしに合った対策が可能です。

まずは「我が家には何が必要か?」から、お気軽にご相談ください。

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