2025年から家づくりが変わる?― 住宅の省エネ基準って?-

「そろそろ家を建てようかな」「いつかマイホームを…」そんな風に考えている方へ。
実は、2025年から住宅の省エネ基準が大きく変わるのをご存じですか?

これからの家づくりにおいて、“省エネ”は避けて通れないキーワード。
「なぜ省エネが必要なの?」「今と何が変わるの?」という疑問にお答えしながら、家づくりに役立つ情報をわかりやすくお伝えします。


■ 省エネ基準って、そもそも何?

簡単に言うと、建物の「断熱性」や「設備の省エネ性能」が一定の基準を満たしているかどうかを示すものです。

これまで新築住宅においては、努力義務であったこの基準が、2025年からは原則として「すべての新築住宅で義務化」されます。

つまり、「とりあえず寒くなければいい」ではなく、ちゃんと性能値として“どのくらい省エネか”をクリアしていることが必要になるということです。


■ なぜ省エネが義務になるの?

その背景には、2つの大きな理由があります。

  1. 地球温暖化防止・CO₂削減のため
    家庭部門のエネルギー消費量は、日本全体の約15%を占めると言われています。
    住宅の断熱性を上げ、無駄な冷暖房エネルギーを減らすことで、CO₂排出量を削減することができます。

  2. 光熱費高騰への対策
    電気代やガス代の高騰が続く中、住宅の省エネ性能を高めることは、「家計の防衛策」にもなります。
    きちんと断熱・気密・設備の性能が高い住宅は、冬でも暖かく、夏は涼しく、エアコンの効率も良いため、快適さも節約も両立できます。


■ 「断熱等級」って何?どのくらいを目指せばいい?

省エネ性能の目安のひとつが、住宅の「断熱等級」です。
2022年に改正され、現在では 等級4〜等級7 までが定められています。

※UA値とは・・・家の「断熱性能」を数字で表したもので、数字が小さいほど断熱性が高く、熱が逃げにくい=快適で省エネということ。
 
今後、住まいの段階的な性能の向上が求められ、2025年の基準では 最低でも等級4 が求められますが、さらに2030年4月には、2021年までは最高基準だった断熱等級4の建物が建築不可になり、断熱等級5(ZEH)の家が最低基準になっていきます。

将来を見据えるなら、等級5以上を目指すことがおすすめです。


■ 新築だけじゃない!リフォームにも関係アリ

この省エネ基準、実は新築住宅だけの話ではありません。
今の住まいをリフォーム・リノベーションする方にとっても、「省エネ性能アップ」が重要なテーマです。

たとえば…

  • 古くなったサッシを断熱性能の高い窓に交換(窓リノベ)

  • 外壁や天井の断熱材を入れ替える

  • 省エネタイプの給湯器・エアコン・照明に更新

こういった内容は、快適性の向上と光熱費の削減だけでなく、補助金制度の対象にもなることが多いため、賢くリフォームを進めるチャンスにもなります。


■ 使える補助金制度もチェック!

住宅の省エネ化に関する補助金制度も充実しています。
2025年は以下のような制度が利用できます(12/31日までに工事完了分が対象です)。

  • 子育てエコホーム支援事業

  • 先進的窓リノベ事業

  • 給湯省エネ事業

詳しくはこちらへ

 

■ 今こそ、家づくりの“基本性能”を考えるとき

「省エネ」とは、

「エネルギーをムダにせず、快適に暮らせる家にしましょう」

ということ。

そしてこれは、「安心」「健康」「経済性」をすべて高めてくれる、とても大切な考え方です。


■ 不明点やご質問は、お気軽にご相談ください!

2025年からの省エネ基準義務化は、「なんとなく家を建てる」時代の終わりを意味しています。
これからの家づくりは、「性能」と「暮らしやすさ」をしっかり考えることが、長く満足できる住まいづくりの鍵になります。

UKENでは、省エネ住宅の相談や、気になる設備・断熱性能のことまで丁寧にご説明しています。

「家づくりを始めたいけど、何から考えれば…?」という方も、「今の家をもっと快適にしたい!」という方も、ぜひお気軽にご相談ください。

お待ちしております!

1ページ (全10ページ中)